BEFORE

現在の会社に勤めて今年でちょうど２０年目を迎えます。これまで「新規事業」の立ち上げ業務を主に担ってきました。

０を１にする仕事は、真っ白な紙に自由な発想で絵を描くような感覚で、楽しくやりがいも感じていました。

しかし１にはしたものの、それを２・・３・・４・・と拡大していく段階に入ると、なかなか上手くいかず、結果的に事業自体が継続しないという経験も何度もしてきました。 当時は一生懸命取り組んでいたつもりでいましたが、今振り返ると、失敗の要因はたくさんありました。

例えば
・事業成功のゴールイメージを描いていなかった。
・仕事に愛情を注いでいなかった（生み出した後、育てることを怠った）。
・仕組作りに没頭し、お客様の気持ちに寄り添っていなかった。

気が付けば40代後半。同じことを繰り返しながら、大きな成果も残せずに、このまま終わっていく人生は絶対嫌だ。すがる思いでサクナビを受講しました。

AFTER

サクナビ受講と重なる時期に、新たな事業の立上げを担うことになりました。会社所有の研修施設が数年間に渡り遊休状態になっていたので、与えられたリソース（予算、体制、施設）を使い、施設を活性化させるというものでした。

サクナビの教えを受け、「どう事業化するか」の前に「自分はどうなりたいのか」を考えることにしました。10年後のなりたい自分を具現化し、その達成に向けて、今回の業務をどのように活かしていくかというふうに思考を改めました。

なりたい自分（ゴールイメージ）を明確にしたことで指針ができ、業務を行う中で発生する多くの判断にブレることがなくなり、シンプルに物事を進めるようになりました。

また、「なりたい自分を実現するため」となると、私の本気度も上がります。ゴールに一歩ずつ近づく感覚にワクワクし、仕事への愛情も芽生えてきました。

そしてサクナビで学んだ中で、私にとって一番重要だったことは「利他」の気持ちです。 「顧客満足」と口にはしてきたものの、本気で利他の気持ちでお客様に接するようになったのは、サクナビでGIVEリストを作成したことがきっかけでした。

研修施設の利用目的は、使用する団体によってそれぞれ異なります。集中して研修したい、スタッフ間の絆を深めたい、皆でビジョンを統一したい・・・経営者や幹事様の気持ちに寄り添い、目的が達成できるよう環境を整えることに全力を尽くす。

この利他の気持ちがお客様の喜びとなり、口コミや紹介により新たなお客様との出会い（自利）になって返ってきました。

サクナビ受講者のコミュニティは、お互いを応援する関係であり、どんな意見も否定することなく、互いを尊重しあえる安心・安全の場です。これは生き方や価値観が多様化した今の時代には、本当に必要なことだと思います。

なりたい自分を明確にし、その実現に向けて仕事に愛情を注ぎ、利他の気持ちで相手に接していく。この３つを意識し、実行しただけで多くの出会いが生まれ、2年前には遊休だった施設が、今では半年前から夏場は予約で埋まる、人気の研修施設になりました。

2020年からは、チームビルディング研修の講師としてデビューします。 多くの企業が、社内の人間関係に悩みを抱えています。その結果、離職者が増え、少子化による人材確保も難しくなり、組織体制が整わないことで経営自体が立ち行かなくなる企業が非常に増えてきました。

3年後の私は、チームビルディングの研修を通して、企業の人間関係を良好にし、離職防止に貢献する人材になります。そのためにサクナビで学んだことを日常生活に取り込んでいきます。

サクナビは私に「利他」の心を与え、なりたい自分の具体的イメージを抱かせ、たくさんの素敵な仲間に出会わせてくれました。これからはモノではココロの時代。サクナビによって多くの人が幸せな人生を送れますよう、願っています。